英語学習といえばインプットにつぐインプット、おまけにもひとつインプットを続けてきた私ですが、「英語を話せるようになりたい」という人にとってはアウトプットこそ大事になってきます。
そして私自身ワーホリから帰った今でも、この経験が無駄にならないように日々”どうすれば英語のアウトプットができるか”を模索しています。
その最中にいくつものアプリを使用したのですが、ある一定の効果を得られたと思うアプリを紹介します。文通アプリのSlowlyです。
ただの一利用者に過ぎない私ですが、振り返ってみればslowlyを使い始めて一年が過ぎました。そこでいいところ・悪いところの両方を挙げながらこのアプリについて説明していきます。
Slowlyってどんなアプリ?
英語で文通ができるアプリです。
国が離れていればいるほど、手紙が届くまでの時間が長くなるユニークなシステムになっています。
良いところ
自分のペースでできる
基本的に手紙が届くまでにある程度の時間がかかるので、返事を急かされることがありません。
LINEやSKYPEでやりとりをする際に「返事を早く書かなきゃってプレッシャーを受けちゃう」という方にオススメです。
アウトプットができる
自分が伝えたいことを英語にするので、初歩的なアウトプットになります。
またやり取りが続くにつれお互いについてどんどん深堀りしていくので、より深い自己紹介が英語でできるようになります。これから留学する人や海外に行く人は、現地で必ず自己紹介をする場面が出てくるので後々役に立ちます。
ポンポンと会話が弾むような瞬発性は鍛えられませんが、いつ使うかわからない例文を暗記するより、自分が使うであろうフレーズなどをストックすることができます。
国際ロマンス詐欺が少ない
手紙が届くまでに時間がかかるため、この手の国際交流アプリにありがちな国際ロマンス詐欺が少ないです。とはいえゼロではないので、自分で危険シグナルを見極めてください。
「他のアプリに移ろう」(自分がもっと仲良くしたいと思うならいいですけどね)
「顔写真を送って」などは定番のサインです。
また私が他に遭遇したのは
「友達から始めていこう。先の関係ももちろん見据えている」といったもので、仮に本当だとしたら顔も知らないのにすごすぎるだろ…と思いました。(もちろんお断りもといブロックしました)
課金しなくても楽しめる
多少の制限はあるものの、課金しなくても十分文通を楽しむことができます。
私は感謝の気持ちを込めてコインを買ってスタンプをゲットしましたが、このコインも広告を見ることで貯めることができます。
悪いところ
せっかちには向いていない
お互いがすぐに返事を送りあっても、手紙が届くのは数日後です。
返事はまだかな?と気にしてしまう人には向いていないかもしれません。
連絡が途切れることはよくある
他の国際交流アプリと比べて、連絡が途切れる可能性が高いです。これは返事が返ってくるのが遅いために1対1でやり取りをしている感覚が薄くなるせいかなと思います。あとは単純にアプリに飽きてしまう人もいるでしょう。
返事が返ってこなくてもあまり気にしないほうがいいです。
友達ができにくい
私の経験談なので友達ができたという人も中に入るかもしれませんが、残念ながら私は一人も友達と言える友達はできませんでした。交流関係は浅く広くという感じです。
普通にしていたら絶対に会話することがないであろう国の人たちやユニークな職業に就いている人たちともやり取りができるので、それでも十分楽しいんですけどね。
メールを送ってもらうために
1年以上Slowlyを使って培った経験から、「こんな人に手紙を送りたい」と思ってもらえるためのアドバイスをしていきます。逆に「この人は避けよう」と思われてしまうかもしれないアウトな行動もあるのでぜひ今まで送った手紙を見直してみてください。
プロフィールを充実させよう
たくさんの人がいる中でどんな人に手紙を送ろうかなと思った時に参考になるのは、やっぱりプロフィールです。「あなたがどんな人なのか?」「どんなことを話したいのか?」などがわかるとよりいいです。
また共通の興味がある人も手紙を送る対象になりやすいです。ちゃんと編集しておきましょう。
英語勉強を前面に押し出さない
このアプリでは、英語を会話のツールと思っている人しかいません。ほとんどの人がただ文通がしたいだけです。
だから「英語を勉強したい!」というのを前面に出すと「めんどくさそう」と思われてしまうかもしれませんし、「この人は英語が勉強したいだけで私相手じゃなくてもいいのだろうな」と思われて連絡が途絶えてしまうかもしれません。
なぜこんなにわかるかというと、私が最初のころにやっちまったからです(笑)「間違いがあったら直して!」(直してもらった試しがない)とか英文法についての質問とか送っちゃってました。そして連絡が途切れる…。
後になって「日本語を教えてほしい」というアジア圏の人から手紙が来るようになり、自分の立場が入れ替わったことによってなぜ連絡が途切れたかわかりました。そういった手紙は大体内容がないんです。(もちろん例外もあるよ!)
文通なんだからお互いに楽しめなくては意味がないのに、悪く言ってしまえば相手が自分を利用しようとしているのが文面からよ~く伝わってしまうんですね。
ありがちな文がこれです。相手の気持ちになってみてください。
「日本に興味があります。日本語を使いたい(勉強したい)からこのアプリを始めました。忙しいところ読んでくれてありがとう、これからよろしくね!お返事待ってます。」
まず第一に、この文面ではこの人ががどんな人か全くわかりませんよね。こんな文が複数届いたら、全員に返事を書こうと思えますか?どんなに丁寧な文体だろうが、相手は「この人は誰でもいいんだろうな(自分じゃなくても)」と思いませんか?
英語(日本語)で文章を送る以上英語を使えてはいる(勉強できている)のだから、もっと内容のある手紙を送りましょう。
例えば、
「英語(日本語)を使いたくてこのアプリを始めました。私の趣味は○○で、特に××が好きです。あなたも興味に○○があったから連絡しました。あなたは(趣味に対して深堀りした質問)?読んでくれてありがとう、お返事待ってます。」
こうするとさほど長くない文でも
・あなたがどんな人かわかる
・自分に興味を持っていることがわかる(質問される)
ことで大分雰囲気が変わったのがわかると思います。参考にしてみてください。
相手に興味があると示す
最初のメールは別ですが、ずらっと自分について述べに述べて、最後の一文のみちょろっと質問があるタイプのメールを書く人に遭遇します。これまた日本語を勉強したい!という方に多いので、ということは英語を勉強したい人にも多いんだと思います。
これだと残念ながら相手に「この人私に興味ないんだな」と思われてしまいます。
”思われてしまう”というかこれは本当にあなたが相手に興味がないから起きていることと言っても過言じゃないかもしれません。相手に興味があるなら質問をして相手のことも知りたくなるのが普通で、文は自然に自分のことを述べたら相手に質問して、また自分のことを述べたら相手に質問をして、となるはずなのです。
もし相手から返事が返ってこないことが気になるなら、自分の文がそうなっていないか思い返してみてください。
おまけ:切手
私は切手を貼らない人があんまり好きじゃないです(笑)
一度切手コレクターさんにお会いしたことがあるので、私だけではないと思います。持っている切手は貼っても無くならないので、ぜひ貼ってあげてください。
最後に
以上が私の経験から出た文通アプリSlowlyの長所短所、そして長くやり取りを続けるために気を付けたほうがいいことでした。
いろいろと例を挙げましたが、あくまで個人の感想なので参考程度に聞いてください。まずあなたがこのアプリを楽しむことが大前提ですからね。
以上、池谷でした。